京都五花街の芸妓さんへ白生地を寄贈

寄贈式会場の様子

永楽屋は、公益財団法人京都伝統伎芸振興財団(以下、おおきに財団)の創立30周年を記念し、京都五花街の芸妓さんへ、紗綾形の地紋を織り出した綸子の白生地150反を寄贈しました。

2026年8月19日、ホテルオークラ京都にて寄贈式が行われ、おおきに財団理事長の鈴鹿且久氏、京都五花街の各芸妓組合長、永楽屋十四代・細辻伊兵衛が出席しました。

芸妓さんの装いに用いられる着物は、生地を織る機屋をはじめ、染色、金彩、刺繍、仕立てなど、さまざまな伝統産業と職人の技術によって生み出されています。一反の白生地が着物となり、芸妓さんの装いを彩るまでには、多くの職人の手と技術で仕上がっております。

今回の白生地を芸妓さんの皆様に少しでもお役立ていただくとともに、花街文化と、それを支える伝統産業や職人の技術を未来へつないでいく一助となればと考えています。

永楽屋と花街との関わり

手ぬぐい「舞妓の賑い」

永楽屋と京都の花街との関わりは古く、江戸時代の初代細辻伊兵衛の頃まで遡ります。初代細辻伊兵衛と大石内蔵助は親交があり、当時から花街とのご縁がありました。

八代細辻伊兵衛は、東京遷都後の京都の振興を目的として開催された京都博覧会の立ち上げに携わりました。明治5年(1872年)、その京都博覧会の附博覧として始まったのが「都をどり」です。八代細辻伊兵衛は、その後も京都博覧会や都をどりの運営に携わりました。

また、永楽屋では、およそ100年前から現在に至るまで、舞妓の姿や花街の文化を題材にした「舞妓手拭」を数多く制作してきました。こうした商品づくりなどを通じて、長年にわたり花街とのご縁を大切にしてきました。

寄贈した白生地

白生地反物
白生地

今回寄贈したのは、芸妓さんに人気の高い紗綾形の地紋を織り出した、綸子の白生地です。綸子ならではのなめらかな光沢があり、光の当たり方や見る角度によって、紗綾形の文様が美しく浮かび上がります。

紗綾形は、繁栄や長寿が絶えず続くことを表す吉祥文様として、古くから着物などに用いられてきました。

寄贈式の様子

寄贈式会場の様子
寄贈式会場の様子

寄贈式では、永楽屋十四代・細辻伊兵衛から、おおきに財団の鈴鹿且久理事長へ目録を、京都五花街の各芸妓組合長へ白生地の反物を贈呈しました。

また、おおきに財団から永楽屋へ感謝状が贈られ、出席者による記念撮影が行われました。

反物
おおきに財団について

公益財団法人京都伝統伎芸振興財団は、京都五花街に受け継がれる伝統伎芸の保存・継承を目的として、平成8年(1996年)に発足しました。

「おおきに財団」の愛称は、「おたがいに」「おもいやり」「きくばりして」「にこやかに」の頭文字に由来します。「京都五花街合同公演」や「ギオンコーナー」などでの公演を通じ、五花街の伝統伎芸の振興と、国内外への伝統文化の発信に取り組んでいます。

寄贈式概要

名称:おおきに財団創立30周年記念 白生地反物寄贈式
日時:2026年8月19日(水)13時30分~
会場:ホテルオークラ京都 3階「光舞の間」
出席者:
公益財団法人京都伝統伎芸振興財団 理事長 鈴鹿且久氏
京都五花街 芸妓組合 組合長
永楽屋 十四代 細辻伊兵衛

永楽屋は今後も、京都で受け継がれてきた伝統文化や伝統産業とのつながりを大切にし、京都の伝統文化や伝統工芸を未来へつないでいく一助となれるよう努めてまいります。

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